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熊本市中央区
風流街浪漫フェスタ

 

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熊本支社
お客さまアドバイザー

子どもがつなぐ「感謝」のバトン
「理想のつながり」があふれる"五福"というまち

熊本の城下町「五福校区」は、1875年(明治8年)創立の「五福小学校(以下、五福小)」を中心に広がる古くからの繁華街。しかし、その栄華は大正時代にピークを迎え、その後、人口のドーナツ化現象にあらがえず活気が失われていきました。
時代が進み、バブル期には五福校区にマンションが林立。人口は増えたものの、新たに住み始めた住民と古くからの住民との交流はなかなか生まれません。新旧住民のつながりを生み出し、地域を盛り上げるきっかけにしたいと始められたのが「風流街(ふるまち)浪漫フェスタ」というお祭りです。五福校区を愛し、五福で育つ子どもたちを大切に思う地域の有志と五福小の児童が協力するお祭りは、2019年に第28回が開催されるなど毎年盛り上がりを見せています。

今回は、熊本支社のお客さまアドバイザーが運営ボランティアとして「風流街浪漫フェスタ」に参加し、お祭りを盛り上げる五福小の児童代表と教頭先生、実行委員の平野俊晴さんに、お祭りの魅力や五福校区の歴史や特徴についてお話を伺いました。人と人とのつながりが支えるお祭りに触れ、フコク生命の原点である"相互扶助"、そして、次代の"相互扶助"である「THE MUTUAL」について考えていきます。


「人を笑顔にできて、自分も笑顔になれる」
お祭りを通して地域に感謝を伝えたい

お客さまアドバイザー(以下、お客さまAD) 風流街浪漫フェスタについて、五福小に通われている児童さんと教頭先生にお話を伺います。今回、私たちお客さまアドバイザーが風流街浪漫フェスタに参加させていただく中で、五福小は街中にありながらもお祭りの風景にも溶け込み、存在がとても自然だなと感じました。教頭先生は五福小についてどんな印象をお持ちですか?

教頭先生 私は五福小に赴任してまだ2年目なのですが、地域の方々と学校の距離が近く、親しみを持ち見守っていただいている印象です。五福小は今年で建学144年という長い歴史があり、子弟の教育のために地元の人たちがお金を出し合って創立されたそうです。
そういった経緯からも地域とのつながりは深く、1991年竣工の新校舎には、公民館や五福まちづくり交流センターが併設されていて、より地域との距離感が縮まっているように感じます。

お客さまAD では、みなさんにとって風流街浪漫フェスタはどんなお祭りですか?

児童 学校生活の中で一番楽しみにしている行事です。風流街浪漫フェスタでは3年生以上の児童が各クラスでブースを出店し、企画から販売、会計まですべて自分たちで考えます。どうしたらお客さまに楽しんでもらえるだろう、そのために自分たちは何をしようと考えることは大変ですが、それ以上にこのお祭りに関わっている時間がとても楽しいです。このお祭りは、いつもお世話になっている地域の皆さんへ感謝を伝えられる最高の機会だと思います。

教頭先生 人をおもてなしして、よろこばれる機会が子どもたちの心を豊かにしてくれていますし、準備から片付けまで主体的に取り組むので、自主性が育つ取組みだと感じます。授業としてお祭りに参加するケースはめずらしいですよね。子どもたちの参加を受け入れてくださる地域の方々に感謝しています。楽しい記憶が残っているのか、五福小の卒業生や別の学校へ赴任した職員も風流街浪漫フェスタによく遊びに来ていますよ。

お客さまAD 五福小にとって大事なお祭りなんですね。この先、風流街浪漫フェスタに参加する子どもたちに伝えたいことはありますか?

児童 お店体験(ブース出店)は、人を笑顔にできて自分も笑顔になれる取組みです。お客さまの気持ちを考えながら、自分はどんな風にしたいかという気持ちも大事にしてほしい。自分も楽しみながら風流街浪漫フェスタを盛り上げることで、地域の方々に恩返しができるし、感謝の気持ちを伝えていって欲しいです。

お客さまAD 私たちが大事にしている「お客さま基点」と通じる考え方です。お客さまのことを考える、私たちも大事にしていきます。

地域のかたへの感謝の気持ちが書いてあるお神輿を元気いっぱいに担ぐ2年生の児童たち

工夫をこらしたお店で地域のかたをおもてなしする五福小の児童たち

歴史ある五福校区で人と人とのつながりを生み出したい

続いて、「風流街浪漫フェスタ」のサポート団体「五福ふれあいまちづくりの会」の立ち上げメンバーであり、五福風流街商栄会の平野俊晴さんにお話を伺いました。

お客さまAD 風流街浪漫フェスタは、1991年に発足した「五福ふれあいまちづくりの会」が運営の主体となっているんですね。

平野 そうですね。まちづくりの会発足当時はまさにバブル期で、五福校区にも長屋の跡地にマンションが林立するようになりました。住人は増えたものの、どうしてもマンションに入居した新住民と旧住民が交流する機会が少なくて。つながりづくりのきっかけになればとお祭りをはじめたんです。マンション建設で郊外へ転居された元住民の方が気軽に遊びに来られるお祭りにしたいという思いもありましたね。

お客さまAD 平野さんは、どんな部分がこの風流街浪漫フェスタの特徴だと思われますか?

平野 一番は、企画も運営も自前でおこなっているという部分だと思います。自分たちで決めて動くからこそ、ちょっとおかしいと思えば変化させることができ、年々楽しいお祭りになってきていると思います。人任せにしないために「五福校区でお祭りを続ける意義はなんだろう」と地域住民で定期的に問い直しましたね。

風流街浪漫フェスタの名物である「すり鉢舞い」を五福小の児童とともに踊る平野さん

町のお祭りを続ける秘訣は住民が「自分ごと」にできるかどうか

お客さまAD 2日間ボランティアをさせていただいて、五福小の児童たちの活躍もフェスタの魅力じゃないかなと感じました。

平野 まさにそうです。この盛り上がりは、子どもたちがステージやブース出店で大活躍してくれるおかげですね。開催当初は風流街浪漫フェスタが日曜日だし、希望者のみ参加というルールにしたんです。でも、参加した子どもたちから評判が広がり、6回目を実施する頃に五福小から「授業として全員で参加したい」という申し出がありました。

お客さまAD 本当に地域と小学校のつながりが強いんですね。小学生とともにお祭りを開催する上で、運営側として心掛けていることはありますか?

平野 風流街浪漫フェスタでの活動を自分ごとにしてもらいたくて、運営側から五福小に出向き、3、4年生に向けたお祭りの勉強会を開いています。その時間では「あなたたちも地域住民の一員なんだよ」ということを伝えます。

お客さまAD とても素敵な勉強会ですね。では、風流街浪漫フェスタを28回も続けてこられた中で平野さんの記憶に残っている出来事を教えてください。

平野 風流街浪漫フェスタ継続が危ぶまれたときの子どもたちの行動は忘れられません。2004年、お祭りの開催に市の予算がつかないと決まり、運営側は中止も含めて悩んでいました。すると、風流街浪漫フェスタの売上2万円を握りしめた子どもたちが「このお金で風流街浪漫フェスタを続けてほしい」と言ってくれたんです。その志に私たちは心を打たれ、「なんとかして継続しよう」と意志を固めたんです。今、風流街浪漫フェスタが続けられているのは、子どもたちも含めた町のみなさんのおかげです。感謝しています。

熊本支社のお客さまアドバイザーが運営ボランティアとして参加しました

世代を超えた助け合いの連鎖が五福校区の未来をつくる

お客さまAD 私たちが働くフコク生命は、保険という"助け合い・支え合い"の想いを広げている会社です。みなさんが思い描く理想の未来や、これからの時代に求められる"助け合い・支え合い"のかたちとはどんなものですか?

児童 五福小では、地域の方々とあいさつを交わし、学校でもいろんな交流をしています。小さなことでも助け合える関係を築いて、みんなが自然と仲間みたいになれたらいいなと思います。自分を支えてくれる人に感謝すれば、理想のつながりが生まれると思います。

教頭先生 大きな目的を共有し、一体感を持って歩んでいくことが未来の人と人とのつながりの形ではないかと思います。五福校区は、歴史ある小学校を中心に「大切な子どもたちをみんなで育てよう」という大きな目的のもとで新旧住民が融合していて、温かみもありながら先進的なつながりの形だと感じています。

お客さまAD まさに、次代の"相互扶助"「THE MUTUAL」ですね。

平野 五福校区では、小学校の部活として存続できなくなった吹奏楽バンドを地域が支援し、彼らはコンクールで最優秀賞を受賞しました。その後、バンドの子どもたちは練習場所を提供してくれた方々に恩返ししたいと、自発的にデイサービスでの演奏会を開いてくれました。
一生の中で自分の役割を見つけられた人は、幸せを感じることができると思います。私が考える役割とは、人の役に立つことです。子どもたちにはこの学校を卒業してどんなところに行ったとしてもずっと仲間、味方だよってことを感じてほしいと思って活動しています。子どもたちが地域の中で自分の役割を見つけ、その役割を果たすことで、みんなが感謝し合い、強いつながりになっていくはずです。そのつながりの先に、理想の未来があるのではないでしょうか。

お客さまAD 子どもたちが繋げていく未来って素敵ですね。「THE MUTUAL」の一つの形だと思います。皆さまのお話をきいて、改めて"相互扶助"の大切さを実感した1日となりました。


■ 熊本市立五福小学校

1875年10月23日創立。1991年には公民館等を備えた地域開発センターとの複合施設の学校としてスタート。熊本市の中心部にありながら、地域との関わりも深く、学校・地域・PTAとが連携して、一年間の行事に取り組んでいる。
熊本市立五福小学校:http://www.kumamoto-kmm.ed.jp/sch/e/gofuku/

■ 五福風流街商栄会

熊本城の城下町として400年前に作られた古町地区にある五福校区の商店主により2005年に発足した団体で、地域活性化・地域支援を目的として活動している。
五福風流街商栄会:https://529furumachi.com

編集後記

熊本支社
お客さまアドバイザー

今回、初めて風流街浪漫フェスタの運営ボランティアに参加しました。住民の方が五福小の子どもたちと親しくお話される様子に地域のつながりを感じましたし、大人も子どもも一緒にお祭りを盛り上げようという雰囲気が素晴らしかったです。インタビューでは、小学生が人と人とのつながりについて自分の意見を持っていて感動しました。
この先もイベントなどのお手伝いを通して、地域の方々とのつながりを深めていきたいと思います。何よりお祭りがとても楽しかったので、次回の風流街浪漫フェスタにもぜひ参加したいです。