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移動映画館プロジェクト
「cinéma bird」

 

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千葉支社

ウィズコロナ時代における
新たな感動共有の空間「cinéma bird」。

2023年に創業100周年を迎えるフコク生命は、「THE MUTUAL(ザ・ミューチュアル)次代の"相互扶助"を考える」というコンセプトのもと、100周年プロジェクトに取り組んでいます。「THE MUTUAL」とは共感・つながり・支えあいのことです。今回は、「THE MUTUAL」アンバサダーを務める齊藤工さん発案の、移動映画館プロジェクト「cinéma bird(シネマバード) in 東京 2020」に、千葉支社の職員がボランティアスタッフとして参加。運営のお手伝いをさせていただきました。

2014年から、被災地域や映画館のない地域の方たちに映画+ライブというフェスティバルのような体験を届け、喜びや感動を分かち合ってきた「cinéma bird」。第8弾となる「cinéma bird in 東京 2020」は、10月3日(土)、4日(日)に東京都・江戸川区 葛西臨海公園にてドライブインシアター形式で開催されました。ドライブインシアターは「cinéma bird」では初の試み。コロナ禍においても、安全に楽しんでもらいたいとの想いから実現したものです。江戸川区内で勤務される医療従事者の皆さまとそのご家族ら1,280人をご招待させていただいた今回の「cinéma bird」は、まさに「THE MUTUAL」そのものであり、新たな感動共有の空間となりました。

ボランティアスタッフに志願した職員が、齊藤工さんにインタビュー。「cinéma bird」のこと、そしてコロナ禍で変化を余儀なくされた人と人とのつながりについて率直にお話いただきました。

※斎藤工さんは、俳優業以外の活動は「齊藤工」名義を使用しています。


立ち止まらざるを得なくなったとき、
本質的なものが持つ力に気付かされる。

齊藤 今年は、働き方が大きく変わりましたよね。インタビューをしていただく立場ですが、フコク生命のみなさんが、どういった半年間を過ごされたのか逆に伺ってみたいです。

職員 私は2020年4月の入社ですが、入社式は中止で同期とも一度も揃った形では会っていません。出社も減らして在宅勤務で対応しています。でも、齊藤さんからお客さま、そして私たち職員に向けたビデオメッセージをいただけて、とても勇気づけられました。改めまして、本当にありがとうございます。

職員 齊藤さんは、自粛期間中どのように過ごされていましたか?

齊藤 僕は、ドラマの撮影が中断された状況でした。再開までに自分が感染しないよう、4月から6月上旬にかけては、週一回、宅配で野菜や牛乳を届けていただいていました。宅配業者さんには本当に感謝です!届いた野菜で料理をしたり、リモートで映画作品を作ったり、出演したり。自宅でできることをしていましたが、正直寂しかったですね。ふと孤独に襲われる状況を救ってくれたのが、僕にとっては映画でした。オンラインでも、映画仲間の顔を見て話をして、なんとか過ごしていましたね。

職員 私も、日本の古い家族映画を見ました。一度見ていたはずなのに「家族っていいな」と、ほろっとして。コロナ禍を経て、違う見方が生まれたのは不思議でした。

齊藤 エンターテイメントの世界では、すごいスピードで新作が生まれます。ただ、新作が撮れなくなって、再放送される番組の楽しさを改めて感じた方も多かったと思います。追い立てられるように新作をつくることが果たして最善だったのかと、僕ら自身も問いかけられた気がします。

職員 旧きを知るというか、改めていいものに再会できた感じがしましたね。

齊藤 そうですね。映画はずっと僕を支えてくれていて、「cinéma bird」は僕のライフワーク。その大切なプロジェクトをサポートいただいていることも含めて、フコク生命さんとは、心を通わせた、本質的なお付き合いをさせていただけている感覚が強くあります。

なので、ビデオメッセージも、本音でお届けしたいと思いました。「本音じゃなきゃ届かない時代」が来たことを、僕はフコク生命さんとのお仕事で教わった。その意味でも、フコク生命さんとの出会いは特別でした。

苦しいときこそ、娯楽の力で心を潤してほしい。
コロナ禍でも工夫して実現できた「cinéma bird」。

職員 そういうお言葉をいただけて本当にうれしいです。では、「cinéma bird」を始められたきっかけや、「cinéma bird」に込められた想いをお聞かせください。

齊藤 東日本大震災が発生したとき、会津で被災した友人が「必要な物資ランキング」を送ってくれたんです。その第3位が女性誌だったことに、すごく驚かされました。雑誌を読んでいる時間だけは、つらい現実を忘れられる⋯。想像以上に早い段階から、避難所では娯楽が求められると知ったことが、「cinéma bird」の始まりです。

最初は、移動映画館ではなく、避難所にあるテレビと映画チャンネルをつないだり、学校の視聴覚室で24時間に近い形で映画を見に行けるような場所を作りたかったんです。一年ほど模索しましたが、放送局のシステムと折り合いがつかない。そんなとき、移動映画館を思いつきました。移動遊園地のように、エンターテイメントが町にやってくるっていいなと。東日本大震災から数年かかりましたが、2014年に石巻からスタートしました。

職員 今回はコロナの影響で、ドライブインシアターという形式での開催でしたね。

齊藤 そうですね。実は、今年5月に別の場所で「cinéma bird」を開催予定だったんです。昨年、台風被害に遭われた千葉の方たちに向けたプロジェクトでした。ただ、コロナ禍で3月に中止を決定。開催時期を見極めている中で、これも古くからある「ドライブインシアター」が今の時代に一周してマッチするんじゃないか? というアイデアから、今回の開催に至りました。状況や環境にあわせて届け方を変えれば実現できる。「cinéma bird」実行委員のアイデアと経験値が発揮されたと思っています。

今日(10月4日)見ていただいたのは、チャップリンの初期短編集。ある日、親戚の子どもたちがそれを見て腹がよじれるほど笑っていたんです。これは、まったく古びていないと確信しました。
この映画を通じて、いいものはやっぱりいい。根幹はそんなに変わらないんだということを伝えたい。僕らは、既にある大切なものに再び目を向けるチャンスをつかんだと思うんです。原点回帰というか、大切なものを大切にできる世界にしなきゃいけないんじゃないかと思っています。

職員 私、小さい頃にドライブインシアターに行ったことがあります。ちょっとレトロなイメージだったんですけど、今回久しぶりに体験して、新鮮でした。また、こういった形式が広がっていくのかもしれませんね。

閉演後には、出演者全員が出口に並び、会場を出る皆さまをお見送りされ幕を閉じました。

オンラインコミュニケーションの利点と難しさ。
両方を自覚しながらポジティブに捉えたい。

職員 コロナの影響で、対面のコミュニケーションが制限されましたが、その中での気づきはありましたか?

齊藤 オンラインのミーティングツールを使うと、基本的にはひとつの話題についてみんなで話しますよね。例えば居酒屋さんで飲み会をすると、何人かのグループに分かれるので結局最後まで話さなかった人がいたりする。そういう意味では、その場にいる全員と話ができるのは、オンラインの良さかなと思います。ただ、オンラインミーティングを退出した瞬間、いきなり一人のリビングっていう寒暖差にはいまだに慣れないですね。

職員 おっしゃるとおりですね(苦笑)。

齊藤 集合場所へ向かおうと動いている間に気持ちを立ち上げていたこと、それって意外と大事だったんだってことに気付きましたね。帰り道もそうで、徐々に背負っていたものを落としながら素に戻っていく。「オンラインでのコミュニケーションは、心に助走なしの運動を強いている可能性がある」という仮説を心に留めながらも、自分の変化にちゃんと気付きたいですね。

職員 オンラインでは、感情の共有が難しいと思われますか? 私は、表情が読み取りづらく、難しいと感じることがあります。

齊藤 そうですね。例えば、誰も知らない珍味を食べて美味しかったとき、その美味しさを誰かに共有して初めて価値が生まれると思うんですよね。そういった共有は、表情が見えないと難しいかもしれないですね。ただ、例えばtwitter上での「バルス祭り」って、「誰かと一緒に盛り上がりたい」という感情の共有なのかなと思うと、オンラインで感情を共有することは可能なのだと思います。これから、オンラインでのコミュニケーションは確実に増えていくので、その難しさも自覚して前向きに活用していきたいです。

千葉支社の職員がボランティアスタッフとして参加。運営のお手伝いをさせていただきました。

「THE MUTUAL」は、世界が向かうべき方向性。
人の存在を思い、動くことの大切さ。

職員 コロナ禍を経て、フコク生命のコンセプトである「THE MUTUAL」に対しての考え方や捉え方は変わりましたか?

齊藤 「THE MUTUAL」という言葉に出合ったことで、助けあいや人とのつながりなど、自分も大事だと感じていたことに確証が持てたんです。コロナ禍でも「いま、何が大事かって『THE MUTUAL』だ!」と、改めて感じました。世の中が向かうべき方向性だと思うし、自分自身も惑わずに済みました。
コロナが流行しはじめたとき、トイレットペーパーがなくなったりしましたよね。相互扶助の意識を多くの人が持っていれば、防げた人災。非常時であっても、一呼吸置いて自分以外の誰かを思えるかって大事だと思います。

職員 保険も、人と人との支えあいがベースにあります。お支払いいただいた保険料は、そのまま自分に返ってくるのではなく、そのとき困っている人のために使われる。自分たちで言うのもなんですが、自分以外の人のために役立つ事業だと感じています。

齊藤 まさに、相互扶助ですよね。映画やドラマも一人ではできなくて、いろいろな人の支えあいで生まれるので、保険業界とエンタメ業界は実は近かったりするのかなと思います。

職員 1日目の「cinéma bird」終了後にご招待した医療従事者の皆さまをお見送りしたんですが、多くの方が車の窓を開けて「ありがとうございました!」と笑顔でお帰りになりました。ソーシャルディスタンスを取りながらも、初対面の人同士の距離が縮まったような気がして⋯これが、齊藤さんが描いていた世界であり「THE MUTUAL」なのかもしれないと思いました。

齊藤 そうですね。コロナがなければ、勇敢な医療従事者の方たち、「cinéma bird」の開催に携わってくださるスタッフさん、そして僕たちの間のコミュニケーションも生まれなかったのかもしれない。まだまだ大変な状況ですが、今日を起点に、全員が想像しえなかった未来も生まれていくはずだと感じています。

編集後記

千葉支社

「cinéma bird」は、共感・つながり・支えあい。まさに「THE MUTUAL」そのものだと改めて感じました。齊藤工さんの、立ち止まって、古くからあるいいものを大切にしたいという想い、改めて感じる友人のありがたみなど、コロナ禍だからこその気付きをポジティブにとらえる姿勢にとても共感しました。お客さまの気持ちにしっかりと寄り添い、人と人との支えあいを大切に、これからも仕事をしていきたいと思います。

※マスクを着用していない写真は、撮影時のみ外して撮影しています。