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北海道函館市
函館朝市



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函館支社

お客さまアドバイザー

「対面」はコミュニケーションの基本。
形が変わっても、対面の楽しさを提供し続けたい。

2023年、創業100周年を迎えるフコク生命。その100周年に向けたフコク生命像である「THE MUTUAL(ザ・ミューチュアル)-次代の"相互扶助"を考える-」というコンセプトのもと、100周年プロジェクトに取り組んでいます。「THE MUTUAL」とは、共感・つながり・支えあいであり、次の100年に向け進化する次代の相互扶助のことです。

函館支社のお客さまアドバイザー(以下、お客さまAD)が紹介するのは、函館の観光客を長年迎え続けてきた「函館朝市」。新型コロナウイルスの感染拡大による自粛期間中、売上が9割減少する危機に直面しながらも対面を中心とした販売に取り組んできました。

函館朝市を訪れたきっかけは、函館支社が企画した「コロナに負けるな!渡島地方ご当地応援アンケート」。アンケートにお答えいただいたお客さまへのプレゼント「イカめし」「五島軒カレーセット」「大沼ビールセット」を買い求めた先が函館朝市でした。

函館朝市の強みは、フコク生命と同じ「対面」によるお客さまとのコミュニケーション。今回は函館朝市協同組合連合会理事長 藤田公人さんにお話を伺い、地域との関わり、コロナ禍での気付きや変化したことなどをお聞かせいただきました。


誰も見たことがない、活気のない朝市。
苦しい中で、地元の愛情を実感する日々。

お客さまAD  まず、函館朝市の歴史について簡単に教えてください。

藤田さん(以下、藤田)  1945年(昭和20年)、戦後の闇市からスタートしたという歴史があります。1947年(昭和22年)頃には、生産者と消費者が売買する野天市場が生まれ、収拾がつかないほど人が集まるようになりました。1987年(昭和62年)には、現在の函館朝市協同組合連合会が設立され、今日まで朝市の管理運営にあたってきました。北海道ならではの新鮮な農水産物が並び、函館の観光名所としても多くの方に愛されてきた朝市です。

お客さまAD  新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、どんな変化がありましたか?

藤田  2020年2月下旬から客足が遠のき、4月は朝市全体の売上が前年比9割減。こんなにもひとけのない朝市は、初めてでした。ゴールデンウイーク期間は営業自粛を要請し、このままではいけないと、朝市連合会もネットでの「緊急応援セール」を実施したり、アプリで手軽に商品が買える「スマホ朝市」のリリースに取り組みました。組合員の売上を、少しでも立てたいという思いからです。8月のお盆休みに期待を寄せていましたが、思ったほど客足は戻らなかったのもつらかったです。

お客さまAD  売上9割減という数字は、地元に暮らしながら想像もできませんでした。不安も大きかったと思いますが、コロナ禍を経て、新たな気づきなどはありましたか?

藤田  一言でいうと、地元への感謝の気持ちがこれまで以上に湧いてきました。朝市の苦境を知った街の方から「協力するよ」と言葉をかけていただき、函館市や商工会議所の協力を得て、新たな販売機会をいただくことができました。賛否両論あるかとは思いますが、わたしたちにとって「Go Toトラベル」はありがたかった。それにあわせて函館市がイベントを企画してくださったおかげで、客足も徐々に回復しました。特に、函館市民のみなさん、道内のお客さまが来てくださった。温かな助け合いの心に触れ、感謝してもしきれません。

函館朝市協同組合連合会理事長 藤田公人さんには、函館支社のお客さまアドバイザーの問いかけに一つひとつ丁寧にお答えいただけました

対面だからこそ味わえる「買い物の楽しさ」。
わたしたちは、商品以外の見えないものも売る。

お客さまAD  函館朝市が「対面」に力を入れてこられた理由は、どこにあるでしょうか?

藤田  お客さまが、土地の人間とのやりとりを楽しみながらお買い物できる。それが朝市ならではの魅力だと思っているからです。函館朝市は「函館市の台所」として名を馳せたこともありましたが、今はみなさん、日常のお買い物はスーパーマーケットやコンビニなどでされることが多いと思います。現在の函館朝市が担う主な役割は、函館の観光名所として、旅行客のみなさまをお迎えし、「函館の匂い」を伝えること。ちょっとした会話、言葉のなまりなども含めて、函館の自然な姿を発信することなんです。

お客さまAD  当社の米山社長も「人間のコミュニケーションの基本は対面。真のコミュニケーションには対面による『身体』の存在が重要だ」と話しています。コロナ禍を経験し「対面」のあり方はどう変わっていくと思いますか?

藤田  コロナ禍で、接触を避ける必要が出てきました。しかし、「対面販売」という商売の基本は変わらないと思っています。工夫しながら、続けていきたいです。
お客さまは、コロナの有無に関わらず、対面ならではのコミュニケーションを楽しみにお越しになっていると感じます。だからこそ、その期待に応えたい。朝市に立つ人たちには「仕事の合間に取り扱っている商品のことはもちろん、函館のことについても勉強してほしい」と伝えています。知っていることがあると、お客さまとの会話が弾みますから。

お客さまAD  お互いをよく知るには、対面で会話するのが一番ですよね。わたしたちもコロナ禍でお客さまとお会いできず、改めて「対面ならではの力」を実感しました。保険は目に見えないもの。見えないものの価値を感じていただくためにも、お客さまのことを想い、ふさわしい商品を提案できるようになりたいです。

藤田  そうですね。朝市は、商品を売買するだけではなく情報の発信源でもある。もし、漁師さんが「昨日は、シケでこの魚ねかったんだよね(取れなかったんだよね)」と話してくれたとします。わたしたちはお客さまに接する立場として、生産者しか知り得ない情報を伝えることも自分たちの役割だと思っています。情報も目に見えないものですが、函館朝市で買い物するからこそ得られる経験をたくさんご提供したいですね。

お話をお聞きしに訪問した日も函館の名産品が所狭しと並んでいました

オンラインにも「対面」の楽しさをプラス。
函館朝市こだわりの商品の良さを伝えていく。

お客さまAD  ネットでの販売では、お客さまの表情も見えませんよね。お客さまに温かみや親しみを感じていただくための工夫はされていますか?

藤田  なるべく、お客さまとのコミュニケーションの機会をつくるようにしています。函館朝市の「玉手箱」がわかりやすいかもしれません。「玉手箱」は、1万円・2万円・3万円と値段に合わせ、各店が選りすぐりの商品を詰め合わせたお得なセット。対面だと「ウニ抜いて、ホタテと変えてよ」「うーん、困ったなぁ。じゃあこうしよう」なんて、やりとりできて、そのプロセスを楽しまれるお客さまが多かったんですね。
ネットでも同じことができないかと考え、お電話いただければ、なるべくご希望に合わせて商品を取り替えてお送りすることにしました。形は違いますが、朝市らしいコミュニケーションを残しています。

また、ネットでも「対面」の心は忘れてはいけないと感じています。私の店(水産品等を販売する(有)函館カネニ)のキャッチコピーは『商品を売る前に心を売る!』です。対面できなくても、商品への想いをネット上で丁寧にお伝えすることが重要です。

お客さまAD  販売形態が変わっても、お客さまに想いを伝えることは大切ですね。ちょっと話題が変わりますが、お客さま訪問時にちょっとしたお土産をお持ちすることがあるんです。函館朝市で買える、おすすめのお土産を教えていただけますか?

藤田  ひとつ選ぶのは難しいねぇ(笑)。どの商品もオリジナリティがあり、心が入っているんですよ。たとえば、鮭の切り身ひとつとっても、塩切り(塩引き)の仕方からお店ごとに違って、それぞれにファンがいる。お客さまによっては「同じ店でも、担当者によって味が違う」と話してくれます。
手土産なら、常温で持つものがいいですよね。「函館こがねさきいか」は函館の名産としておすすめです。食べた方がみなさん驚く濃厚な味で、東京でも大変人気があるようです。函館朝市から、こういった情報も発信していかないといけませんね。お土産にふさわしい物産は数え切れないほどありますよ。

地域とのつながりも大切に、みんなで一歩進む。
函館の魅力発信地としての役割を果たしたい。

お客さまAD  ここまでお話を伺って、函館朝市も、保険のお仕事もさまざまな人とのつながりで成り立っているという共通点があるような気がしているんです。

藤田  おっしゃる通りですね。朝市に来てくださるお客さまとのつながりはもちろん、今回のコロナ禍で、函館朝市が地域のみなさんから応援されているんだと実感できました。復活までは道半ばですが、このご恩をどうやってお返ししたらいいかと考え、地域での活動に取り組んでいます。今は、リハビリ施設のお年寄りの方々に函館朝市に来ていただいて、会話を交わしながら買い物することの楽しみ、喜びを感じていただく活動に力を入れています。
また、市内のお客さまから「息子が久しぶりに帰ってくるから、美味しいホッケを食べさせてやりたいんだ」と相談をいただけたりすると、地域で商売をさせていただいているありがたみを感じます。ご家族にとって、大切なタイミングで頼っていただけるのはありがたいですよね。

お客さまAD  わたしたちも、お客さまだけでなくご家族のことも想った提案が大切なのでとても共感します。フコク生命では、2023年の創業100周年に向け「THE MUTUAL」(ザ・ミューチュアル)というコンセプトのもと100周年プロジェクトに取り組んでいます。「THE MUTUAL」とは、共感・つながり・支えあいをベースとした次代の相互扶助のことですが、これからの時代に求められる"支えあい、助けあい"のかたちとはどんなものでしょうか?

藤田  2008年のことになりますが、「1人が100歩進むより、100人が1歩進むよう 有名な朝市から一流の朝市へ」というビジョンを掲げたんです。その中の「100人が1歩進むよう」という言葉に、函館朝市が目指す助け合いのかたちが象徴されています。誰も置いていかない、困っている人がいたら助ける。「函館朝市協同組合連合会」はそんな組織でありたいです。

 連合会には、推進力のある若手も、高齢の会員さんもいます。高齢の会員さんたちが「函館朝市」を育ててきてくれたという事実を尊重しながら、世代や知識の差に関わらず、加盟店みんなでアイデアを出し合っていく。これからもお互いに助け合って、みんなで一歩、前に進んでいきたいですね。

編集後記

函館支社 お客さまアドバイザー

函館朝市の「生の声」に触れ、函館を愛してやまない函館朝市さんとともに街の魅力をPRしていきたいと思いました。函館朝市もフコク生命も、単に商品を販売するのではなく、お客さまとのコミュニケーションを重ね、信頼関係を築いてきたという共通点があります。わたしたちも既にご契約いただいているお客さまにご連絡し「どんな状況で、何に不安を感じておられるのか」をじっくり伺うことで、ご安心していただきたいとの思いが強くなりました。「対面」の価値を再認識する機会になりました。万全な感染防止対策のもと、これからもFace to Faceを大切にしたいです。

※マスクを着用していない写真は、撮影時のみ外して撮影しています。