明日をつくるつながり

これからのつながり

 コミュニケーションにおけるデジタル技術が発達する以前は、家族や友達、彼氏、彼女のやりとりは、直接会ったり、電話での会話、手紙でのやりとりなど、アナログのコミュニケーションが主な手段でした。ですが、写真や動画のデータを簡単にやり取りできるようになった現代においては、SNSやメッセージアプリを介して、距離や時間に関係なく、いつでも誰とでも、コミュニケーションをとることができるようになりました。

 そんな中、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続き、対面でのコミュニケーションが制限される中、リモートワークやオンライン授業、オンライン飲み会など、デジタルを介したコミュニケーションがより暮らしの中に入り込んできました。社会的な課題に直面する中で、デジタルコミュニケーションの利便性が証明された一方で、人と人とがFace to Faceでコミュニケーションすることの価値が再認識されたようにも感じます。
デジタルコミュニケーションの浸透が進む一方で、Face to Faceだからこそ生まれるつながりも確かに存在します。これからは、デジタル・アナログの中でも存在する、あらゆる選択肢の中から、人と人の最適なコミュニケーションを模索していく時代になるのかもしれません。

 今回は、そんな時代の中で、デジタルを活用し、本質的な「人と人のつながり」について考えている方々の活動や想いをお届けします。それぞれ分野は違えど、あらゆるコミュニケーションを模索しながら、素敵なつながりを生み出しています。聞こえてきたのは、「新しい可能性が増えた」「本質は変わらない」という前向きで、どこか人間味がある声。

 コミュニケーションの未来はまだ誰にもわかりませんが、どんな時代であろうと「人と人のつながり」は生活をする上で必要なこと。わたしたちも今回お話を聞いた方々と一緒に、これからの「人と人のつながり」について考えていきたいと思います。

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